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『酒林』ができました。
新酒ができたお知らせです。
酒林(さかばやし)とは? | ||||
造り酒屋の店頭に見られる丸い杉の玉。お客様の中には大きな蜂の巣だと勘違いされて驚かれる方もいますが、これは酒林(さかばやし)、杉だまといって古くから造り酒屋のしるしで、看板とする習わしがありました。その起こりは奈良県の酒の神様である三輪神社といわれ、御神体の三輪山の御神木の杉にちなみ、今年もおいしい新酒ができましたという事を知らせるために、、杉の葉を束ねて杉玉を作り軒につるします。新酒ができた頃、真っ青だった杉だまは日が経つにつれてその色を変えてゆき、それと同時にお酒が熟成されてゆくのがわかるのです。 |
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今年もまた新酒を搾る時期となりました。杜氏が小谷村からたくさんの杉の葉を刈り取って来ました。丸く作った芯に杉の葉をさしてゆきます。結構たくさんの杉の葉が必要です。さし終わったら今度は散髪のごとく丸く刈り込みます。簡単そうに見えてきれいな球にするのはなかなか難しいことです。今年は芯も大きく作り変えたので、昨年以上に大きな立派な杉だまが出来上がりました。1メートル近くある杉だまは重さも重量級・・・この冬初めての積雪の中、茶色くなった古い杉玉と差し替えて、吊るし上げるのも一苦労でした。今年は麹室の新築等で仕込みはじめるのが遅れてしまいましたが、新酒の上々の出来に蔵人たちの顔も上機嫌です。杉の新鮮な香りが家の中にまで伝わってきます。この杉玉の色が変わると共に、今生まれた新酒も熟成されてゆき、夏を過ぎ、秋、杉玉の色が茶色くなった頃にはお酒も熟成され大人の味に仕上がり、おいしく飲み頃を迎えます。 ≪杜氏と蔵人と狸と記念撮影≫ 平成17年12月5日 |
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